二重太鼓５（改良枕）

改良枕を使って二重太鼓を結ぶ方法です。

１．改良枕に帯をセットします。

胴回りを仮紐で測ります。

２．柄止まりを確認し裏向けます。

柄止まりからタレ先に向かって仮紐で測った胴の一回り分を測ります。（青の矢印）

３．青の矢印の部分を持ち三角に折りたたみます

４．改良枕を手先から通します。 

５．改良枕の下線よりタレ先が約7㎝長くなるように被せます。

６．上の一枚の帯を改良枕の裏に挟みます。

７．タレの上にガーゼをかけます。

ガーゼはドラッグストアなどで販売されている30㎝幅のものを約130㎝に切っています。

（ガーゼはなくてもお太鼓は結べますが、あった方がお太鼓の山の形が綺麗になります。）

８．帯揚げをかけます。

９．二重のタレを被せます。

これでセット完了です。

１０．改良枕を背中につけて、改良枕の紐、ガーゼを結びます。

この時、手先は右に出ています。

１１．右脇から左脇に向けて巻き、左手を横に伸ばし、さらに約１０㎝足した長さが必要となります。

１２．長い部分は内側に折ります。

１３．胴に１回巻きます。

手先と改良枕の枠を持ってしっかり締めます。

（六通柄の袋帯のため２回巻くと無地の部分が前にきてしまうので、１回しか巻きません。全通柄の袋帯は２回巻くことができます。）

１４．手先は前でとめておきます。 

１５．仮紐でお太鼓を作ります。

仮紐は帯の下線の位置で、二重のタレを折り上げます。

１６．仮紐は前で帯の下線ぎりぎりのところで結びます。

この時、手先の上で結ばないようにします。 

１７．前でとめていた手先を後ろに持ってきて、仮紐が通っているお太鼓の中に通します。

１８．手先はお太鼓から約２㎝出します。

１９．手先が長い場合は右側の手を内側に折ります。

２０．帯締めを右側から通します。

通す場所は手と二重のタレの間です。

２１．帯締めを結び、仮紐をとります。

改良枕を使う時のポイント

改良枕は背中の高い位置につきやすいので、二重太鼓が大きくなりすぎてしまうことがあります。少し低めにつけると通常の枕で二重太鼓を結んだ時と同じ大きさになります。

改良枕を背中につける時は枕の紐だけでなく、ガーゼも使った方がお太鼓の山が通常の枕で結んだ時と同じような形になり綺麗です。

この結び方は胴に１回しか巻いていないので、短い帯でも結べます。