松尾大社
松尾大社(まつのおたいしゃ)について
御祭神
大山咋神(おおやまぐいのかみ)
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
由緒
太古この地方に住んでいた住民が松尾山の神霊を祀って守護神としたのが起源とされています。
文武(もんむ)天皇の大宝(たいほう)元年(701年)、勅命により秦忌寸都理(はたのいみきとり)が現在地に社殿を創建しました。
平安時代以降は賀茂神社と共に皇城鎮護の神とされ、「東(賀茂)の厳神、西(松尾)の猛霊」と並び称されました。
近世以降は酒の神様として信仰を集めています。
「松尾」は正式には「まつのお」と読みますが、一般的には「まつお」と読まれることもあります。
(『松尾大社の由緒書き』より参照)
松尾大社の写真
松尾大社は京都最古のお社の一つです。
松尾大社駅を降りるとすぐに高さ14mの鳥居があります。
赤鳥居の上部から垂れ下がっているものは脇勧請(わきかんじょう)と言います。
榊(さかき)の小枝を束ねたものです。
この形は鳥居の原始形式を示すもので、榊の束は12(うるう年は13)あります。
月々の農作物の出来具合を占った太古の風俗をそのままに伝えていると言われています。
楼門
拝殿
本殿(重要文化財)
応永(おうえい)4年(1397年)に建立され、天文(てんぶん)11年(1542年)に大修理されました。
屋根は両流造(りょうながれづくり)です。
千木(ちぎ)・鰹木(かつおぎ)を置かず、箱棟の両端が唐破風(からはふ)形となっていて、その特殊な造りから松尾造りと称されています。
椋の霊樹
樹齢800年を数え、生殖していましたが、平成5年7月の大雨により枯朽しました。
大椋の幹を造形し、当時の名残りをとめて樹霊を祀っています。
全国の酒、味噌、醤油、酢などの業者から厚い信仰を集めています。
お酒の資料館
神様とお酒の関わりや歴史、お酒の工程など展示してあります。
古来「亀」と「鯉」は松尾大神様のお使いと伝えられています。
亀は健康長寿のシンボルです。
幸運の撫で亀
幸運の双鯉
重軽(おもかる)の石
まず石を持ち上げます。
次に願いを込めます。
そして、もう一度持ち上げます。
最初より軽く持ち上がれば願いが叶います。
亀の井
延命長寿の神泉です。
醸造の時にこの水を混ぜるとお酒が腐らないと伝えられています。
霊亀の滝
山吹が見頃を迎えていました。
山吹はバラ科の低木で、桜が散る晩春に開花を迎えます。
バラ科特有の高貴な香りがします。
山吹は万葉集にも歌われていて、昔から日本人に愛されている花です。
松尾大社の御朱印
松尾大社の所在地